todkm’s diary

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『RWBY』日本語吹替え版と原作のルビーの声の違い

2022年夏アニメ『RWBY氷雪帝国』のおかげで、原作『RWBY』を初めて知ってニコニコ動画の日本語字幕版でVol.8まで完走しました。

その後、日本語吹替え版がとっくに出ていたことを知って、『氷雪帝国』もそれを引き継いで主役のルビー・ローズはCVが早見沙織さんなわけですが、オリジナルの声優Lindsay Jonesさんと声質が違いますよね。

オリジナルのLindsay Jonesさんの声はこちら。

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それがずっと気になってたんですが、『月刊ニュータイプ』2022年10月号に掲載された『氷雪帝国』の脚本家・冲方丁氏のインタビューのあるエピソードを読んで激しく納得しました。

『氷雪帝国』第1話、原作でもVol.1の冒頭ですが、姉のヤン・シャオロンがビーコンアカデミーに合格して、ルビーはまだ入学資格の年齢になっていないのでヤンだけが家から出ていくことになる部分。(すぐにルビーも飛び級で合格するわけですが)

冲方氏が脚本でルビーに「ひとりになって寂しい」というセリフを言わせていたところ、原作のルースター・ティースから「ルビーはそんなことでは寂しがらない」、寂しいのではなくて、むしろヤンに先に行かれてしまって悔しいんだ、というNGが入ったらしいです。

このエピソードに、原作と日本の解釈の違いがよく表れてるなぁと。

日本側はルビーは人見知りで劣等感がある、もっといえばコミュ障の武器オタクの面が強くて、早見沙織さんの演技がピッタリです。

いっぽう原作のルースター・ティースは、そうはいってもルビーは負けず嫌いで、ヤンより2歳年下なだけまだワガママさもあるので、Lindsayさんのいたずらっぽい声がよく合っています。

早見沙織さんも原作に寄せた演技は当然できると思うので、吹替え版の監督や音響監督の指示なのだろうと思います。

そう思いつつ『氷雪帝国』を見ると、ルビーはチームRWBYの他の3人に比べるとキャラがやや弱くて、本来ワイスを悪夢から助け出すメインのはずが、ちょっと影が薄くなってしまっているなあと。

声質だけでいえば、たとえば『輪廻のラグランジェ』の京乃まどかあたりが近い気がします。キャラは全然違いますが。